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地域医療の真ん中に

私たちのmission ~地域のために~
がん診療情報

当院で対応できるがん

当院では以下の部位のがんについて、集学的治療( 手術、化学療法、放射線治療) 及び緩和ケアを提供する体制を整備しております。各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療等、がん患者さんの状態に応じた適切な治療を提供する体制も整備しております。
また、がん患者さん並びにご家族の皆様が、納得した治療方法を選択できるよう、他院へご紹介する体制も整えております。

我が国に多いがん 肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がん
頭部/ 頸部 脳腫瘍、脊髄腫瘍
口腔がん、咽頭がん、鼻のがん、喉頭がん
甲状腺がん
胸部 縦隔腫瘍、中皮腫
消化管 食道がん、小腸がん、GIST
胆道/ 膵臓 胆道がん、膵がん
泌尿器 腎がん、尿路がん、膀胱がん、副腎腫瘍
男性 前立腺がん、精巣がん、その他の男性生殖器がん
女性 子宮頸がん・子宮体がん、卵巣がん
その他の女性生殖器がん
皮膚/ 骨と軟部組織 皮膚腫瘍
血液・リンパ 血液腫瘍( 白血病・骨髄腫・リンパ腫)
その他 後腹膜・腹膜腫瘍
性腺外胚細胞腫瘍
原発不明がん

がんの治療法

  
食道がん

2015年から鏡視下食道手術を行っています。胸腔鏡や腹腔鏡というカメラを用いることで、小さな傷で行うことができる手術です。食道の切除範囲、リンパ郭清(※1)範囲は通常の手術と同様です。再建(※2)は通常、胃を胸まで持ち上げて行います。胃による再建の場合、腹部操作も腹腔鏡で行うため、小さい傷での手術が可能です。また、内視鏡的粘膜下層切開剥離術 (ESD)、内視鏡的ステント留置術なども行っております。

  • (※1)リンパ郭清…がんのリンパ行性転移を防ぐため、がん周辺にあるリンパ節を切除すること
  • (※2)再建…切除した部分をつなぎ直すこと
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胃がん

胃がん診療ガイドラインに従い、早期胃がんSatge1 においては、患者さんに優しい腹腔鏡下胃切除術を積極的に行っています。現在、一定以上の深さの胃がん(筋層より深い深達度)に対しては、開腹胃切除術がガイドライン上の標準治療となっていますが、このガイドラインの動向を見ながらSatge2 までを適応とすることも視野に入れています。またStage 3 の進行胃がんの患者さんに対しては、さらなる治療成績の向上のため、手術前に化学療法を行い、胃がんを小さくしてから手術を行うことも適応としています(術前化学療法)。
また、内視鏡的粘膜下層切開剥離術 (ESD)、内視鏡的ステント留置術なども行っております。

・2017 年の胃がん外科手術 74 例  そのうち腹腔鏡下胃切除 31 例(42%)

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大腸がん

積極的に腹腔鏡手術を行っています。体に優しい治療であり、術後も早期の退院、社会生活への復帰が可能です。大腸がんの中でも特に治療が難しい直腸がんの治療にも力を入れております。肛門に近い進行直腸がんに対しては、ときに術前化学療法を併用し、根治性を保ちながら機能温存(性機能、排尿機能、排便機能)に配慮した手術を行っています。また、肛門管内の腫瘍でも深達度が筋層より浅い状態でしっかり取りきれれば、可能な限り肛門を温存するべく、積極的に括約筋間直腸切除術(ISR)により肛門機能を温存しています。
また、内視鏡的粘膜下層切開剥離術 (ESD)、内視鏡的ステント留置術なども行っております。

・2017 年の大腸がん外科手術 183 例  そのうち腹腔鏡手術 144 例(79%)

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胆道がん
治療には手術、抗がん剤、放射線治療、胆道ステントなどがあり、それらを組み合わせた集学的治療もあります。それでも現在のところ、手術で切除する治療が最も有効です。
胆道がんは肝臓、膵臓、十二指腸に近接して存在するため、これらの臓器を一緒に切り取る手術が必要となることが多く、難しい手術の一つです。しかし、最近の外科技術の進歩により、このような難しい手術を安全に行えるようになってきました。特に、肝臓の入り口にできる肝門部胆管がんは治療が最も難しいがんの一つですが、切除する肝臓を小さくし、残す肝臓を大きくするために、手術前に門脈塞栓術を行うことで安全に肝臓を切り取ることが出来るようになりました。名古屋大学腫瘍外科はこの方法を世界でも先陣を切って取り入れ好成績を残しています。当院は、その肝門部胆管がん治療の世界第一の治療成績を持つ名古屋大学腫瘍外科の関連病院です。肝胆膵外科学会の指導医のもと、2018 年には肝胆膵外科学会の認定施設に登録予定です。
切除することが出来ないがんに対しては無理に切除せず、抗がん剤、放射線等を組み合わせた集学的治療を実施しております。また近年、胆道がんに対しても積極的に抗がん剤が用いられており、これまで以上の効果が期待できると考えられています。
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肝がん

肝臓は、消化器の中で最大の臓器であり、生命維持のためになくてはならない臓器です。肝がんには、慢性肝炎や肝硬変を基盤にして発生する肝細胞がんや、大腸がんや胃がんなど他の臓器から転移した転移性肝がん、胆管細胞から発生する胆管細胞がんなどがあります。当院ではこれらに対して、肝臓を外科手術により切り取る治療(肝切除術)を中心に治療を行っています。 肝臓は再生能力が強く、正常の肝臓であれば約4 分の3 を切除してもほぼ元の大きさに戻ります。安全第一で開腹手術を第一選択としていますが、近年注目されている腹腔鏡下肝切除についても適応のある患者さんには考慮いたします。

・2017 年の肝切除術 39 例

愛知県下でも屈指の症例数を経験しています。
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膵がん

膵がんは、診断技術や治療法の進歩に伴いその生存期間は若干伸びていますが、消化器がんのなかでは、最も治りにくいがん(難治性がん)の一つです。それでもやはり手術で切除する治療が最も有効です。
当院では外科治療を軸に据え、手術前からの化学療法、ときに放射線治療を組み合わせ、個々の患者さんに適した治療計画を立てています。膵がんの手術も胆管、十二指腸に近接して存在するため、これらの臓器を一緒に切り取る手術が必要となることが多く、難しい手術の一つですが、集学的治療を組み合わせることで手術に持ち込めるよう工夫しています。

・2017 年の膵頭十二指腸切除術 17 例  そのうち膵尾部切除術が12 例

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乳がん

治療法は「局所療法(※1)」と「全身療法(※2)」に分けられ、さらに外科手術、放射線療法、化学療法、ホルモン療法(※3)などの治療法があります。患者さんの病状に応じて必要なものを選び、最適な順番で治療を行います。

乳房を全部切除する乳房全摘手術と、部分的な切除によって乳房の形を極端に損なわないようにする乳房温存手術があります。早期がんの場合は温存手術で済むことが多いですが、しこりが大きい場合や、がんが広範囲に広がっている場合には、全切除が選択されます。乳房温存手術に放射線照射を加える乳房温存治療と、乳房全摘術の長期生存率には差はないとされていますが、乳房を残す手術では、乳房内に目に見えないほどの微小ながん細胞が残っているかもしれないため、放射線治療で乳房に外から高エネルギーのX 線をあて、がん細胞の増殖を抑えたり死滅させたりします。また、再発・転移部位にも放射線照射を行なうことがあります。

乳房を全部切除した場合には、乳房再建術で乳房の形(ふくらみ)をつくることができます。乳房全摘術をうける必要のある方で、乳房のふくらみを残したいと希望された場合に再建術を考慮します。乳房再建術はお腹や背中の筋肉や脂肪をもちあげて乳房の形をつくる方法と、ブレスト・インプラント(人工物)で乳房の形をつくる方法があります。当院は日本オンコプラスティックサージェリー学会より、乳房再建ができる実施施設として認定されています。

  • (※1)局所療法…乳房の中のがん細胞に対する治療
  • (※2)全身療法…乳房以外に存在するかもしれないがん細胞に対する治療
  • (※3)ホルモン療法…飲み薬や注射により、エストロゲン(乳がん細胞の発生・増殖に関わる女性ホルモン)の生成や働きを抑え、がん細胞の増殖を阻む治療

・2017 年の乳がん手術 124 例  そのうち温存手術 48 例  再建手術 32 例

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肺がん

呼吸器センターと放射線科が協力し、最適な集学的治療を提供しています。PET-CTやMRIなどによる病期診断を行い、手術、放射線治療、化学療法など最適な治療法を提案します。化学療法に対しては、適応を判断し、積極的に分子標的薬やオプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤による治療を行っております。状況に応じて緩和治療専門病棟で有意義な時間を過ごしていただくことも可能です。

手術について

1. 早期原発性肺がん

早期肺がん例に対しては胸腔鏡下手術を行うことを基本としております。これは2~4cmまでの傷を側胸部に3カ所設け、そこから胸腔鏡(直径1cmの筒状の内視鏡)と手術機器を挿入し、モニターを見ながら行います。こうした低侵襲手術により多くの方は手術翌日から食事も開始でき、また理学療法部の充実もありすぐに歩行リハビリにも取り組むことが可能となっています。

2. 高分化肺腺がん

近年、CT検査の画像精度の向上に伴い、極小すりガラス状陰影を呈する高分化肺腺がんが発見される頻度が高くなっています。こうした高分化肺腺がんは悪性度が低い反面、多発することもあり、手術治療では適切な肺切除範囲決定に基づいた低侵襲手術が求められます。このような例に対し、当科では有害事象の発生を極力抑えた独自の術前CTガイド下マーキング法により、正確な病巣位置の同定を行った上で胸腔鏡下での必要最小限の肺切除を行い、患者さんの心身負担の軽減をはかっております。

3. 局所進行および遠隔転移を伴う肺がん

悪性度の高いがん腫である肺がんはしばしば発見時にはリンパ節や周囲臓器に転移、浸潤していることがあります。こうした局所進行肺がん例では呼吸器内科、放射線科との協力のもと、集学的治療(手術療法、薬物療法、放射線療法の三者を組み合わせ、より高い効果を目指す治療)の中での外科切除の役割を可能な限り果たせるようにしております。具体的には大静脈等の大血管や胸壁への浸潤例(がんがそれら臓器に食い込んでいる例)においても、切除、再建を視野に入れた積極的な手術を心がけています。
一方、以前では外科手術非適応とされていた脳転移、副腎転移を伴う4期肺がん例においても、近年では単発転移例では外科切除により長期予後が得られた例も報告されており、症例によっては肺切除を行う姿勢で臨んでおります。

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縦隔腫瘍

両肺の間で心臓や大動脈の前方や背骨の両脇部分を「縦隔」と呼びます。この部分にできる腫瘍の総称が「縦隔腫瘍」で、胸腺腫、奇形腫、神経原性腫瘍等があります。これらは良性から悪性のものまで認め、外科手術の適応となるものも多いです。当科ではこれらに対しても小さなものについてはできるだけ胸腔鏡(内視鏡)を用いた低侵襲手術(傷の小さな手術)で摘出を行います。一方、局所進行肺がんと同様に周囲組織への浸潤を伴うような大きな腫瘍に対しても、切除を諦めず積極的に手術治療に取り組み治癒を目指しております。

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頭頸部がん・鼻副鼻腔がん

脳神経外科医・形成外科医と連携して頭蓋底手術を行っていきます。抗がん剤と組み合わせた放射線療法により手術を行わずにがんの根治が期待できる場合があります。当科では十分検討の上、積極的に行っております。

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咽頭がん・口腔がん

形成外科と連携した機能を温存するための再建手術やレーザーなどを用いた喉頭温存手術・喉頭摘出術を行っていきます。抗がん剤と組み合わせた放射線療法により手術を行わずにがんの根治が期待できる場合があります。当科では十分検討の上、積極的に行っております。

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甲状腺がん

病理医・生理検査技師とチームを組み、正確な穿刺細胞診を行っております。
審美面に最大限配慮した手術を行っております。

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腎がん

小径腎がんに対する腎温存手術や通常の腎がんに対する根治術も腹腔鏡で行っています。根治切除不能又は転移性の腎がんに対しては分子標的薬や抗PD-1抗体などを用いた治療を行っています。

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腎盂・尿管がん

腎盂・尿管がんに対する根治術はリンパ節郭清も含め腹腔鏡で行っています。進行がんに対しては抗がん剤治療や抗PD-1抗体、放射線治療など集学的治療を行っています。

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膀胱がん

早期の膀胱がんでは内視鏡治療後に、抗がん剤やBCGの膀胱内注入により再発を防止し、膀胱を温存します。進行した膀胱がんでは、膀胱を温存するのは困難となり、膀胱の全摘手術が必要になります。しかし、膀胱を全摘したのち、小腸で代用の膀胱を形成し、尿道と吻合して手術後も排尿が可能となる手術法もおこなっています。進行がんに対しては抗がん剤治療や抗PD-1抗体、放射線治療など集学的治療を行っています。

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前立腺がん

早期前立腺がんに対する根治術は腹腔鏡で行っています。根治的放射線治療として陽子線治療や強度変調放射線治療を希望された場合は他施設へ紹介しています。進行がんに対してはホルモン療法を行い、去勢抵抗性となった場合は抗がん剤治療や放射線治療など集学的治療を行っています。

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精巣がん

高位精巣摘除術を行い、組織型を確認します。腫瘍マーカーや画像診断でステージングを行い、ガイドラインに沿った抗がん剤治療や放射線治療を行っています。

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陰茎がん

手術治療、抗がん剤治療、放射線治療など集学的治療を行います。

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皮膚がん

良性、悪性皮膚腫瘍に対して必要に応じて手術を行っています。

  • 良性腫瘍:色素性母斑(ほくろ)、粉瘤、老人性疣贅、脂肪腫など
  • 悪性腫瘍:基底細胞癌、有棘細胞癌、ボーエン病、乳房外Paget病など

切除範囲が大きく、植皮が必要になる場合、形成外科と連携して行う場合があります。

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白血病

白血病はまれな疾患ですが、経過をみるだけでいいものから、緊急に抗がん剤治療が必要なものまで、様々です。骨髄異形成症候群と呼ばれる、時に白血病に移行していくような病気もあります。

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悪性リンパ腫

悪性リンパ腫も多くの種類に分かれ、経過をみるだけでいいものから、緊急に抗がん剤治療が必要なものまで、様々であり、それぞれの種類に最適な治療を検討します

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多発性骨髄腫

近年、多発性骨髄腫の治療薬が急速に進歩しています。最新の治療方法に則り、個々の患者さんに適する治療を行います。

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脳腫瘍

開頭術・放射線治療・化学療法などにより、包括的に治療を行っています。神経膠腫(神経膠芽腫・星細胞腫など)・聴神経腫瘍・髄膜腫・悪性リンパ腫・下垂体腫瘍・転移性脳腫瘍などの脳腫瘍が、主な対象疾患です。手術の適応がある場合には、開頭術を行います。下垂体腫瘍に対しては、経鼻手術を行っており、最近は、内視鏡も導入しています。残存腫瘍や悪性腫瘍に対しては、放射線治療を行うことがあります。ガンマナイフなどの定位性放射線治療に関しても、関連施設に依頼して行っています。

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子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん

開腹手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療、緩和医療など包括的に治療を行っています。またこれに加え、初期子宮体がんに対して腹腔鏡手術を行うための施設認定を獲得し、より低侵襲ながん治療も目指しています。

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がん治療のスペシャリスト

  • がん薬物療法認定薬剤師

    がん薬物療法に必要な知識、技能、臨床経験を有し、がん薬物療法に必要ながんに関する高度な専門性を有する薬剤師です。

  • がん専門認定薬剤師

    必要な薬を効果的に用いて、全人的な視点から痛みやその他の苦痛を予防・改善し、患者さんが自らの人生を積極的に生きていかれるよう支える薬剤師です。

  • 緩和薬物療法認定薬剤師

    高度化するがん医療の進歩に伴い、薬剤師の専門性を活かした良質かつ安全な医療を提供するという社会的要請に応えるため、がん薬物療法等について高度な知識・技術と臨床経験を備える薬剤師です。

  • がん化学療法認定看護師

    がん化学療法薬の安全な取り扱いと、適切な投与管理と副作用症状の緩和およびセルフケア支援を行います。

  • がん放射線認定看護師

    がん放射線治療に伴う副作用症状の予防、緩和およびセルフケア支援および安全・安楽な治療環境の提供を行います。

  • 緩和ケア認定看護師

    疼痛、呼吸困難、全身倦怠感、浮腫などの苦痛症状の緩和および患者・家族への喪失と悲嘆のケアを行います。

セカンドオピニオンについて

がん相談支援センター(がん相談支援係)

  • がんに関する悩みや不安、疑問などについて、患者さんやご家族の様々な相談を承っております。医療ソーシャルワーカーが訪問してお話を伺い、問題解決のお手伝いをします。相談内容によっては、院内の専門スタッフと協働して対応します。
  • がん相談支援センター

がんに関する取組み