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DOCTOR'S INTERVIEW

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画像検査・放射線治療
~高性能な機器でがん検査・治療に貢献~

当院の放射線治療科では、放射線治療専門医をはじめ、がん放射線療法看護認定看護師、放射線治療専門放射線技師、医学物理士、放射線治療品質管理士など、放射線治療のスペシャリストが連携し、高度な放射線治療を提供しており、検査から診断、治療まで安心の医療を提供しています。

当院の放射線治療科では、放射線治療専門医をはじめ、がん放射線療法看護認定看護師、放射線治療専門放射線技師、医学物理士、放射線治療品質管理士など、放射線治療のスペシャリストが連携し、高度な放射線治療を提供しており、検査から診断、治療まで安心の医療を提供しています。

国民の2人に1人がかかるとされる「がん」ですが、医学の進歩により一部のがんでは完治も可能になってきました。その実現に貢献しているのが、早期発見、正確な診断、再発・転移がんの発見などで幅広く活用される「画像検査」であり、切らないで治療する「放射線治療」です。
しかし、その精度は機器の性能に大きく左右されます。当院では「MRI装置」と「PET-CT装置」および「放射線治療装置」を2023年にリニューアルし、がんをはじめさまざまな疾患の早期発見、診断・治療に活用しています。

高速・高精度、ストレスフリーの最先端「MRI装置」

今回当院が導入した3TのMRI装置は以下の特長を備えており、精度の高い検査と患者さんの負担軽減に貢献します。それにより当院は3T2台、1.5T1台となり充実した診療体制を提供できます。

高速化で検査時間を短縮

同じ画像検査であるCTと比べると、MRIの検査時間は15~45分程度と長く、患者さんには検査中できる限り同じ姿勢を保つことが求められます。新しいMRI装置は、今話題の人工知能(AI)を搭載し、全身領域の検査で同じメーカーの旧機種より高速化を実現しており、患者さんの検査時間が短縮できます。

精度の高い画像の描出

小さな病変も識別できる画像が得られるかどうかは、MRI装置の性能に左右されます。新しいMRI装置はAIを搭載し、より精度の高い画像を撮影できる機能を備えています。

快適性の向上

MRI装置の中は狭いですが、新しいMRI装置はボア径(体が入る中の筒部分)が10cm広くなりました。また寝具メーカーと共同開発された寝心地の良いマットレスを導入し、長時間動いてはいけないMRI検査の不快感を軽減します。

画像検査のスタンダード「MRI検査」とは… 「MR検査」とは、磁気によってあらゆる方向から断層写真を撮影し、病変と正常組織を描出できる検査です。臓器や血管の情報など体内の状態が画像で把握でき、幅広い病気の診断に用いられています。がんの早期発見や広がり具合、転移の有無の確認に用いられ、適切な治療計画につながるほか、治療後の経過観察にも有効な検査です。

従来のMRI(1.5T)

従来のMRI(1.5T) 従来のMRI(1.5T)

最新のMRI(3.0T)

最新のMRI(3.0T) 最新のMRI(3.0T)

小さな病変を見つける能力が向上した最新「PET-CT検査」

今回当院が導入したPET-CT装置は以下の特長を備えており、精度の高い検査と患者さんの負担軽減に貢献します。

呼吸による動きを補正

PET-CT検査は呼吸をした状態で撮影しますが、呼吸による動きが大きい肺や肝臓の画像はボケの原因となります。新しいPET-CT装置では呼吸による動きを自動で補正でき、ボケのない高画質の画像が得られます。

撮影範囲が広くなり撮影時間が短縮

従来の装置に比べて1回の撮影範囲が大幅に拡大。これにより撮影時間も半分近くに短縮され、短時間で高画質の画像が撮影できるようになりました。

低被ばくでも高度な画像を描出

「MR検査」とは、磁気によってあらゆる方向から断層写真を撮影し、病変と正常組織を描出できる検査です。臓器や血管の情報など体内の状態が画像で把握でき、幅広い病気の診断に用いられています。がんの早期発見や広がり具合、転移の有無の確認に用いられ、適切な治療計画につながるほか、治療後の経過観察にも有効な検査です。

PET検査とCT検査が併用できる「PET-CT検査」とは… 「PET検査」とは、特殊な検査薬を注射して撮影することで、体内の薬剤の分布からがん細胞の活動状況がわかる検査です。1度にほぼ全身を調べることができ、早期のがんを検出できる可能性※があります。さらに「PET-CT検査」は、PET装置にCT装置を併用することでより鮮明な画像を撮影することができ、がん検診で用いられるほか、がんの再発・転移など治療後の経過観察に活用されます。
※PET検査には検出しやすいがんと検出が不得意ながんがあるため、確定診断ができるわけではありません。

呼吸による動きを補正

呼吸による動きを補正

低被ばくでも高度な画像を描出

低被ばくでも高度な画像を描出

新しい放射線治療装置で、高精度な放射線治療が可能に!

放射線を照射してがん細胞にダメージを与え死滅させるのが「放射線治療」です。“切らない治療”として、身体的な負担が少ないため、体力の問題で手術が難しい高齢の患者さんや、合併症のリスクで手術が難しい患者さんの有効な選択肢となります。ただし、副作用もあるほか、がんの周囲にある細胞に放射線が当たると、正常な細胞が傷ついてしまうデメリットもあります。当院の新しい放射線治療装置は、がんを集中的にたたいて、正常細胞へのダメージを最低限に抑える最新の放射線治療を可能にします。

定位放射線治療(SRS・SRT)

小さい範囲に多方向から放射線を照射することにより、一度に高線量の放射線を病巣に集中させて治療する方法です。放射線を集中的に照射するので、精密な治療部位の位置合わせが何より重要ですが、新しい装置では高い精度を実現します。
とくに転移性脳腫瘍に対する定位放射線治療については、一回で10個程度の腫瘍まで照射することが可能となる機能が導入されております。

定位放射線治療
定位放射線治療