当院について
病院長あいさつ
病院長あいさつ
2022年4月1日をもって豊田厚生病院の病院長に就任しました。当院は1947年(昭和22年)加茂病院として開設され、今年75年の節目となります。また、2008年(平成20年)の病院移転とともに豊田厚生病院としてスタートしてから14年目を迎えます。病院長就任にあたり、あらためて当院のプレゼンス、ブランディング、パフォーマンスを一層充実・発展させ、高度な専門医療の提供とともに安心・安全で質の高い医療を展開することにより、今まで以上に皆様から信頼される病院を目指します。
当院は地域基幹病院として、救命救急センター・がん診療連携拠点病院・災害拠点病院・地域医療支援病院・難病診療連携協力病院など様々な役割を通して、地域住民の健康・福祉の向上に積極的に取り組んできました。私どもは専門的な医療を提供するとともに、超高齢時代に即応した医療体制を構築し、地域住民の健康・福祉の要諦として貢献することをお約束します。
2020年からパンデミックとなったコロナ感染症に対して感染症指定医療機関として、2022年3月時点で、約600人の入院治療、約2万回のワクチン接種、約150人の抗体療法を行ってきました。愛知県下有数の実績を誇り、当院1400余名の職員は職種を問わず最前線のエッセンシャルワーカーとして、社会的使命を果たしてまいりました。
コロナ感染症との先の見えない戦いが未だに全世界を覆い尽くしています。この2年間、生活・環境が一変して、忍耐と犠牲を強いられている多くの方々には心よりお見舞い申し上げます。非常事態といえる状況下で病院長の職責を担うことになり身の引き締まる思いとともに、この難局を乗り越える覚悟をもって臨みますので、皆様のご支援とご協力を心より賜りたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
- 2022年4月吉日記
病院長 服部直樹
理念・基本方針・患者の権利と責任
理念
私たちはたえず 新しい医療のあり方を追求し
優しさと温かさを大切にして 地域の人たちと共に歩みます
基本方針
私たちは、次の基本方針に基づいて
患者に適切な医療・保健・福祉サービスを提供します。
- 公的病院として、地域住民の健康増進・病気の治療と予防に努めます。
- 患者の権利に配慮した安全で安心できる医療・保健・福祉サービスの提供を行います。
- 常に医学の進歩に目を向け、人的・設備的な質向上に努めます。
- 地域の医療機関との緊密な連携を図り、患者中心の地域医療体系の構築に努めます。
患者の権利と責任
- 個人の尊厳
人格が尊重され人間としての尊厳を守られる権利があります。 - 平等な医療を受ける権利
良質で安全な医療を平等に受ける権利があります。 - 知る権利
病状・検査・治療について十分な説明を受ける権利があります。 - 自己決定の権利
納得できるまで説明を受けた上で、自ら治療方法を選択する権利があります。
また、セカンド・オピニオンを求めることができます。 - プライバシーが守られる権利
ご自分の情報を承諾なしに第三者に提示されない権利があります。 - 参加と協同の責任
患者は、これらの権利を守るため、医療従事者との信頼関係の構築に努め、医療に参加、協力する責任があります。
子どもの患者の権利 令和5年10月1日制定
- あなたは、どんなときでも一人の人間として大切にされます。(生きる権利)
- あなたは、よい医療をほかの人と同じように受けることができます。(生きる権利)
- あなたは、病気や治療について、あなたにとって分かりやすい言葉で教えてもらうことができます。(参加する権利)
- あなたは、治療について十分に説明してもらったうえで、自分の考えや気持ちを病院の人や家族に伝えることができます。(意思を表明する権利)
- あなたは、ほかの人に知られたくない病気や治療のことを秘密にすることができます。(守られる権利)
- あなたは、入院中も学んだり遊んだりすることができます。(育つ権利)
職業倫理綱領 平成20年9月18日制定
豊田厚生病院は、地域医療を守り、地域住民の疾病予防と健康増進に寄与するために、
職員が遵守すべき基本的行動基準を病院倫理綱領として次のとおり定めます。
- 私たちは、医療を必要とする人のために、優しさと温かさをもって接するとともに、
最善の医療を提供し、信頼を得るように努めます。 - 私たちは、他の医療関係者と協力して地域住民の疾病予防と健康増進に力を尽します。
- 私たちは、医療に携わる者として、この職業の尊厳と責任を自覚し、常に知識と技術の習得に努めるとともに、教養を深め、品格を高めるように心掛けます。
- 私たちは、医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、
法規範の遵守および法秩序の形成に努めます。
医療倫理綱領 平成25年10月31日改定
豊田厚生病院の「理念」、「基本方針」、「患者の権利と責任」に基づき、
臨床における医療倫理に関する綱領を下記のとおり定めます。
- 患者個人の宗教、信条、国籍、価値観等に配慮した医療を提供します。
- 社会的倫理が関与すると考えられる診断及び治療については、
関係法令、ガイドライン及び当院各種マニュアル等に沿った医療を提供します。 - 医学の進歩に必要な研究の実施や倫理的問題を含む医療行為等については、
治験倫理審査委員会等で審議を行います。
人生の最終段階における適切な意思決定支援に関する指針 令和4年9月5日制定(PDF)
- 基本方針
豊田厚生病院で人生の最終段階を迎える患者が、その人らしい最期を迎えられるよう、医師をはじめとする多職種から構成される医療・ケアチームが、患者とその家族等に対し適切な説明と話し合いをおこない、患者本人の意思決定を尊重し、医療・ケアを提供することに努める。
厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を規範とする。