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地域医療の真ん中に

私たちのmission ~地域のために~
院内がん登録情報

院内がん登録とは

院では、「がん登録等の推進に関する法律」に基づいて、院内がん登録を実施しています。「院内がん登録」とは、その施設でのがん診療の実態を的確に把握することを大きな目的としています。登録されたデータを見て施設の特徴を把握したり、治療結果等の評価をしたり、データを施設間で比較することで、患者さんへのより良い医療の提供に繋げています。
全国的なデータについては、国立がん研究センター「がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計」 https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/hosp_c_reg_surv.html をご参照ください。

院内がん登録実績

昨年1 年間で、当院に初めて“ がん ”で受診された患者さんの数です。部位と性別毎で集計してあります。下のPDF では、各年の部位毎にステージや治療内容で細かく集計されたものを掲載しています。

分類部位 2022 年 2021 年
割合 割合
頭頸部 31 10 41 2.2% 41 2.2%
食道 34 (1〜3) 37 2.0%
140 38 178 9.5% 179 9.7%
結腸 112 83 195 10.4% 176 9.6%
直腸・肛門管 64 34 98 5.2% 115 6.2%
肝臓 45 15 60 3.2% 56 3.0%
胆のう・肝外胆管 23 14 37 2.0% 33 1.8%
膵臓 44 38 82 4.4% 68 3.7%
気管・肺・気管支 124 61 185 9.8% 194 10.5%
胸腺 (4〜6) (4〜6) (7〜10) 0.4% (7〜10)
胸膜 (1〜3) 0 (1〜3) 0.2% (1〜3)
0 0 0 0.0% 0 0.0%
白血病及び造血器疾患 60 25 85 4.5% 75 4.1%
皮膚 47 33 80 4.3% 87 4.7%
軟部組織 (4〜6) (1〜3) (7〜10) 0.3% (1〜3)
乳腺 0 198 198 10.5%
外陰・膣 0 (1〜3) (1〜3) 0.1% (1〜3)
子宮頚部 0 49 49 2.6% 54 2.9%
子宮体部 0 28 28 1.5% 21 1.1%
卵巣・卵管 0 23 23 1.2% 23 1.2%
陰茎 (1〜3) 0 (1〜3) 0.1% (1〜3)
前立腺 142 0 142 7.5% 137 7.4%
精巣 (1〜3) 0 (1〜3) 0.1% (4〜6)
腎・腎盂・尿管 36 13 49 2.6% 55 3.0%
膀胱 63 23 86 4.6% 76 4.1%
眼部 0 0 0 0.0% 0 0.0%
頭蓋内腫瘍 33 36 69 3.7% 75 4.1%
脊髄・脳神経・他の中枢神経 (1〜3) (1〜3) (1〜3) 0.1% 0 0.0%
甲状腺 10 21 31 1.6% 27 1.5%
副腎および他の内分泌器官 0 0 0 0.0% (1〜3)
リンパ節 0 (1〜3) (1〜3) 0.1% (1〜3)
悪性リンパ腫 45 39 84 4.5% 65 3.5%
その他の部位 13 (7〜10) 21 1.1% 37 2.0%
合計 1081 800 1881 100.0% 1841 100.0%

※当院へがんに対する治療、診断、経過観察にて受診した患者を登録( 頭蓋内腫瘍は良性の腫瘍も含む)

院内がん登録実績(過去2年分)

5大がんに対する 5年生存率

5 年生存率とは、“がん”と診断されてから5 年後の生存状況を表したものになります。集計対象は、当院で初回治療(無治療経過観察含む)が実施された症例です。詳しい条件については、「生存率の算出基準について」をご覧ください。なお、各施設によって生存率に影を与える要因が大きく異なるため単純に比較できるものでないことをご承知おきください。詳しくは、国立がん研究センター「がん登録・統計」 https://ganjoho.jp/reg_stat/ をご参照ください。

  • 胃がん

  • 大腸がん

  • 肝がん

  • 肺がん

  • 乳がん

生存率の算出基準について

  1. 対象
    2007年1月1日~2015年12月31日に診断された症例(起算日は当該がんの診断日)
  2. 対象部位
    胃、大腸、肝、肺、乳
  3. 対象症例
    当院でがんと診断もしくは他施設でがんと診断後、当院にて初回治療方針の決定・施行がなされた症例
    (がん登録で使用する症例区分2と3の症例)
  4. 除外症例
    再発がん、上皮内癌、初回治療を他施設にて開始され、その後当院にて治療継続した症例、
    診断時年齢が100歳以上
  5. 予後調査方法
    当院来院歴情報、国立がん研究センターによる住民票照会
  6. データ算出方法
    カプランマイヤー法を用い実測生存率、EdererⅡ法を用い期待生存率を求め、相対生存率を算出
  7. 病期分類
    2007年~2011年症例:UICC(国際対がん連合)TNM分類第6版に基づいて表記
    2012年~2015年症例:UICC(国際対がん連合)TNM分類第7版に基づいて表記
    手術なし、もしくは術前補助治療後に手術施行症例…臨床病期
    初回手術施行症例…手術結果に基づく術後病理学的病期

生存率の留意点について

  1. 院内がん登録の目的は、個別の治療成績評価ではなく病院全体の機能評価であるため、当院で診断・治療を受けた入院・外来、全てのがん患者を集計対象とします。 そのため、院内がん登録集計対象には、病気の進行度や患者の体調、希望などにより積極的な治療を受けなかった患者も含まれています。 個別の治療成績評価目的として各診療科で計測された生存率とは数値が異なりますのでご注意ください。
  2. 他施設での死亡も、死亡としてカウントされています。
  3. 他施設で診断され当院にて治療開始した場合、紹介された日付が診断日となります。
  4. 手術症例とは、外科的・体腔鏡的・内視鏡的切除した症例で、姑息的切除は除きます。
  5. 消息判明率とは、5年後の消息が判明している割合です。
  6. 相対生存率は、 がん以外の死因により死亡する確率の影響を補正した生存率であり、実際の生存状況とは異なりますのでご注意ください。